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涼秋

from 人​文​論​叢 by Lopnur

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lyrics

04. 涼秋

擦れた群青の徒花よ
睨んだその先に何を見るのか
虚ろに微笑んだその瞳
疼いた憎しみを深く湛えて

今日もまた車輪を連ねて
揺られて夕暮れる
少年はまだ明日を描けず
堕ちていく世界の隅で
その身を揺られて 息を殺した

そして
今日もまた居場所を追われて
待ちわび夕暮れる
少女はせめて明日を夢見て
消えていく世界の隅で
その日を待ちわび 文を絶やした

何も無くなった後に残った言葉
ささやかにささやかに傷つけた心
感じなくなった悲鳴 気付けないまま
これほどに近くても どれほどか分からずに
同じ数を知った それでも足らない
埋め合わせを探して どこへ行くの

曝したものは 甘い言葉
翳したものは その影
感じたものは 永久に永久に
覚えたままでいるから

色褪せていく記憶さえ
遥か彼方のもの
跡にはもう 何も

credits

from 人​文​論​叢, released December 3, 2013

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