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ベ​ス​ト​で​は​な​い

by Lopnur

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    2015年11月29日に開催された鏡音リン・レンオンリーイベント「鏡音まつり」にて無料配布したCD「オールタイムベストじゃないアルバム『ベストではない』」の音源です。
    Purchasable with gift card

     

1.
赤も黒く錆びた瓦礫を裂いては 何てくだらないことばかり信じて待っていた やけに細い雲も三つまでにしたいや わからないかい そんなもんかい 昨日は咳いたのに ぱらぱらさらさら 胸の奥へ魂を説いて 尖って散った言葉でも最後まで見つめたいんだ お願い行方はもっと側へ 柄杓を返す 深く刻んだ暗がりはいつまでも澱みないと知っていて 今日も繋いでいた 当然はまだ敢えてくだらないことばかり燦めかせていた 聡く見せたがりが唾きを吐いた隣じゃ嘘の枝も咲きやしないな ぼやいて靄を焚いた 吊り革を握る神様の語る道徳な夢から醒めた 勘違い、そんなはずじゃ、許してと 招かざる翼翼の雨がミサイルを背負って君を焼いた ばらばらじゃらじゃら 清く錆びた魂は凪いだ 誇り腐った言葉でも最期なら惜しまれるかな 滔々脈打つ滝のようになりたかった 痛みに添った怖がりじゃ何ひとつ救えないと知っていた
2.
当たり前が仰々しくて 当たり前ですらなれなくて 憧れては形に出来ずに あなたは何が好きですか わたしなら何が好きですか 追いかけても日替わりのようだ かつて来た道を忘れたいなあ 内緒でそっと消えちゃおうか 何度目だ 選ばずに来たものばかりが遠ざかれば眩く見えるよ 所詮は卑しい光だと思えたらなあ 出来るはずないねと そいつが確かに僕で ずっとモノクロを羽織ったまま祈り続けている 狂いかけたふりを重ね 本音を長く煮込み疲れ 鍵をかけて言葉は途絶えた 気付かれないよう叫ぶよ 気付かれないと嘆いているよ 並べたのはどちらの建前? かつて来た道は煩すぎて 最初の灯の骨拾い滲んでいく 選んで来たのはどれですか 振り返れど答えに詰まった 中には何にもないのだと思いたくない 出来るはずないよな そいつも確かに僕で あの日 磨く前の石はもっとあったのに 何十回何千回何億回もういっぱい悩み連ねてきたのでしょう それですら僕だ すべて本当で全部嘘で 内緒でそっと消えちゃおうか そいつも本当 選ばずに来たものばかりが遠ざかれば眩く見えるよ あれこれ惹かれて参るよなあ どうやって今日も閑かになれない 同じ声で歌ってきたのでしょう 僕じゃない僕も装うたび色は増えて遠くが描けていく ふたつはひとつになって そっと濁り黒ずんでは形を為していく 不確かに形を為していく
3.
かなしい 05:54
消えちゃう前に答えてよ いくらかかるかな ここを翳した薄雲はいつからなのかい 既存以外と疑問立てては持て余すのに 仕方がないぜ今日もじっと有り触れていた 魂あればその価値が決まるというなら 高潔なるを演じれば得られましたか 虚構ばかりで仮装ばかりで判らないや 項垂れちゃうぜなんて何も言わない癖に 過ぎていった今日だけが確かなら 消えていったイフならなれたかな はにかみを恥じて手を振った 同じブランコの前で待っているから なんとなく席を決めて なんとなく替えちゃうような 朱色のカーテンにくるんだ真ん中は まだ名も知らぬ孤独の途中 交わされた裾を見ている 重ねた恐怖に袖を通し 目配せをしよう 分別を識るみなさまはあれもこれも厭い 掌の裏眺めては見とれているの 今を捨てば悲嘆仲間になれるのにな 味方もないぜ今日も独り有り触れていた 過ぎ去った日だけがキレイなら あの日消えた君もそうなのかい 束ねた封筒 椅子の下 どんな辞に委ねれば返せたかな 聞かされた事実の途中 知らされた話のあと こんなに小さく凍えているのに まだ足りないと仰せならば その爪を喰い千切ろう なんてね まさかね 呼吸を急いて最果てへ行こう 足踏みに焦らした横断歩道の白 点かない赤と点かない緑に惑い 目を背けた 破る腕のボタン 投げて耳を欹てた 過ぎていった今日だけが確かでも 消えていったすべては今もそっと此処に なんとなく生まれ落ちて なんとなくやめちゃうような 脆弱な指で包む微かだ ほら沈めていた書架の最後 憧れは連なっている 日焼けに熟れては飽きを待っている どこまでも事実の途上 やるせない話をしよう 鳴らしたふたつの爪先と跳ぼう まだ名も知らぬ記憶の途中 浅黒い少年に会う 嘗てが目を伏せた世界の真ん中 指切りをしよう 消えちゃう前に答えてよ いくらかかるかな ここを翳した薄雲はなにものなのかい
4.
世界を救えるのは六本の何か そう決めたので右倣いましょう アレとコレはダメだね ソレじゃドレが良いの 知らんよ知らん余所へ聞け こんな時はどうしたらいい どうでもいいでしょ 多幸感に身投げ踊りましょう 登龍門叩き 頭擦れば 君も反骨の識者 最強の俊英を台座に擬え 机上理想を語りましょう 清流の志士よ嘆き悲しめ 濁る幹を糺すのじゃ 太学の園庭は優雅な劇場 宛てがう利を待っている 本当が嘘で嘘が正義で優しくて欺瞞で すべてが手を取りひとつ化物をつくるようだ それならこれも触れてみれば 向こう側にはあなたの手もあるのかな こんな奴はどうしたらいい どうでもいいでしょ いざとじゃない時に助けに来るよ ほら首にナイフつきつけられて 幸せだって言わされよう はりつけた笑みを十円で売り 踊り疲れしんじまえ 扉なき部屋に囃子は及ぶ 過ぎていくのを待っている 袁夏甫は眠るか 本初は扶楽は その目だけが知っている
5.
苟も手足を得るは 小槌を揺する為じゃなくて ささやかを繰り返すうちに こんなに重くなる 備考には無難な賛辞 そして"落し物に注意"と きっと愛される役目さえ どこかに落として来たのだろう 僕たちは次第に言葉の数を失くしていたね そうやっていつも適当な笑みではぐらかす 雨を待ちながら そいつはさ繰り返すんだ したり顔に意味はあるかい それではこの手は晴れの日を 抱いてはならぬというのですか 僕たちは次第に始めの味も忘れていたね 退屈な日々に憧れては その軌条撫でていたのに 本当は なんてね 飲み込む度に優しくなろう そうやっていつも適当な笑みではぐらかす 朝に啼きながら 僕たちは次第に知らない顔に塗れていたね あなたにさえ愛されないのに 笑うほど価値が無いな 本当は なんてね 言わなきゃ嘘にならないでしょう そうやって今日も適当な笑みではぐらかす 耐えているだけさ
6.
でも またどうせ立ち止まってしまうのでしょう なんて ここで出会い抱え込んできた闇はまだ この手にこの目に纏わりつき離れないや 黒に灰を塗りたくりながら吐く糸だ 何も語れない口は無力 重く重く 点された灯は朧 君と見た空に飛行船は遠くて それでも手を振っていたのだろう きっと楽しくなれば どうせ忘れるくせに 僕の中だけいつまでも残っていたの 遠く描いてくれた そんな明日があるなら 膝を並べて見てみたい その夢の続き でも 翼を持った鼠は密かに悩みました この身は果たして ケモノなのか トリなのか 大事に見せびらかしてくれた碧い鳥も 籠に歯を突き立てて 壊れてしまったなあ 「ああ、もう、君に歌えない」 畏敬と憎悪を織り交ぜて 笑え笑え 護り往く灯は虚ろ あの日見た空もいつか影に隠れて それでも手を振っていたのだろう どうせ楽しくなれば 全部忘れるくせに 僕の中にはいつまでも残っているよ いっそ出来るのならば そっと生まれ変わって 君の隣で見ていたい その夢の続き 何度夜を越えても決して癒えない傷と共に きみだけと一緒に行こう
7.
君に触れたくって 伸ばした指先 お互い様みたいで 苦笑い 真ん中切り取って 花と夢のような 行きと帰りだけを重ねた 水色のイスに腰掛けては聴く 陰を持つ声が好きだった なりきり六弦に広げた白黒 ほんのそれだけで救われた 誰もが変わろうとも あの日の歌だけは変わらない そんな安いペンで見てきたように言わないで 「アイツの為じゃ歌えないから」 震える手を握っていた 優しい君が許しても 僕が覚えていてあげる 「今日の泣き言は忘れて欲しいな」 「嘘は嘘のままでいなくちゃ」 何が高尚か どうでもいいのに 藪から貝になって岩ごっこ どこからか借りてきた魂並べて胡麻擂って 独り反吐にまみれ "らしさ"の意味も忘れたね 誰かの為に歌えなくても そこに意味はありますか 答えなんて要らないと 言えていたはずなのにね 記憶の果てのおぼろげな君 どんな顔をしていますか 優しい言葉失くしても 僕が覚えていてあげる 傍に居たから全て見てきた 当たり前でしょう 忘れたのなら教えてね 思い出すだけでいい 本当の今を歌えなくても 君の為に歌えばいい そこにそっと見たものを潜め 伝えていておくれ アイツの為に歌えないまま 君が刻むその歌は 例え君が消されても 決して殺されはしない 君が居なくなって 伸ばしたこの手は あの日のことだけを掠った 元気でいてねと 君の好きだった 行きと帰りだけを守るよ
8.
僕らはずっと笑っていたい そう願うほどぎこちなくなった 何て言おうか 何て返そうか 悩むけれども話せないままで 積み上げた言葉 どこまで覚えているの? 忘れたかな 僕らはずっとこの距離を守り続けていけるの? 違うでしょ そんなんばかり考えて またひとつ 悲しく笑うんだ そんなに競って 僕は焦って 追いつけなくて じゃあねも言えずにただ手を振るよ そうでもないよ 手を振るだけじゃ済みそうになくて 聳え立つ地下にさようなら 見ていないよ 何をしたの? 何回か「て」を叩くだけで楽しく過ごせるそうさ 素敵だね 笑い転げりゃ見ているだけ 醒めた後 星をつつくだけさ 積み上げたものが崩れていく足音 恐れながら 僕らはずっとこの場所で手を叩いていられるの? そんなこと今考えてどうすんだ でもどうせ今日も黙ったままさ 僕らはずっと笑っていたい そう願うほど何も言わなくなった
9.
ユーブイ 05:34
焼かれてしまうよ 焦がしてしまうよ どちらも怖くてさ 焼かれたその目で 焦がしたその手で どこまで行けるかな 「同じものを見ているんだ」なんて 熱くなった胸 「いつまででも信じているよ」 明日になれば責めるけど あなたの優しい声を聞いて 明かりがまた一つ灯り 進む道が開けていくのでしょう なんてね 何を求められ見られているのか 気付いてしまったね 知らない振りして隠して歌えば 零れる嘘の詩 並び立つ僕らの世界たちは近くて遠いな 「一人きりで生きていくの」 そうなれたら嬉しいね 誰かのキライを知る度に 明かりをまた一つ消して 選択肢を一つ棄てていく なんてね 暗く閉ざしたその先には何が待つの 嫌な顔はしないでねと呟く 誰にも届かぬ声 近くにあるはずの日々を 遠くで眺めているのさ ここに居るのに ここがどこに在るのかわからなくて どうせ僕は何も言えないまま過ごしていくだけ 言えないままいつか全て過去に変えていくだけ ほんの小さなことだから 気付かなくて 今日も笑って失くすのでしょう きっと 「またどこかで会えたら」なんて わかってるよ そんな事はさせないくせに よくもまあ 言うものだね でも 君がここで泣いていた 笑っていた せめてそれは嘘じゃないと 僕はいつまでも願っているんだよ
10.
今も何一つ知らないでいれたら こんな事ばかり思い返し 寝付けない夜も無いんだろう 僕はまた忘れ去ってしまう 憧れなのかもわからなくて ただ何も言わず見ていた 悲しいくらいじゃ僕は変われない 悲しいだけじゃ きっと 同じ目を持って生きられたらいいな 何が良いのかも 足りないのかも 怖がらないで言えるんだね 僕なんか せめて真似をしても まだ知らないことがたくさんあって 迷子になってしまうから 君が見る今を僕は歩けない 同じ目線に届きはしない 背伸びしてみても何も掴めない どこにいるのか 見つかるはずないさ あの日見上げていた灰の塔が 妙に眩しく見えて 目を細め仰いだ 開きすぎたこの距離は 僕には取り戻せないの? 繋いだ手も 交わした言も どうして離れていってしまうんだろう 思い描いては僕に重ねても 当てはまらない 何も 悲しいくらいじゃ僕は変われない 現在地さえ忘れてしまう 偽りのままじゃ何も届かない 暗がりの中探し迷っているよ 悲しいくらいに何も変われない このままずっと 見上げているんだ ずっと
11.
掘り当てたコレでは満足できないのです もう何にもないくせに 必死で探すフリだけするよ 大層な意味など無くてもいいや 本当にそう思えたらなあ 一つ見つけ手に入れたら 次は二つ目が欲しくなるもので そして並べたら邪魔になって崩してみただけ それじゃ何が出来たの 素敵な記憶だけ掘り当てられたらいいな もうどれだけ来たんだろう いつだって見たくないものばかり 変わり行くはずなのに どうして今も思い出すの ここまで来て戻れなくて 急に誰かの目が気になり出して 触れれば触れるほど嫌になって それでも明日に追い立てられ 深く深く沈んでいく どうせどこまで行けど同じ色で どす黒いままで終わるのでしょう 辿り着いた時そこで何が見えるの
12.
蜀犬吠日 05:48
抱えた荷の重さで 前に進めなくなるよ 捨て方がわからないよ 今が良いよ 何が出来るのだろう 考えたりもするけど 何も思いつかないよ 明日にしよう そうさ あの時と同じ こうしていることも同じ なぞるだけだよね 予定通りなのさ ここまでは 完成の無いパズルを組み立てながら 今日の為 明日を見捨てているんだよ どうせ待っていれば日付は変わる ただ そこに僕のいる場所は無いんだろうね その前になんとかしなきゃ 怯え続けていると それが普通になるから たまに良い事があると 不安になる 厚い雲に覆われ 陽を知らぬ犬も きっと こんな気持ちで叫んでいるのかもね あの日描いた未来はどんな形をしていただろう 振り返り すぐに 描いたことは無いと気付いたよ 目的の無い毎日は流れていくよ 同じように明日も流れていくんだね そろそろストックさえ尽きちゃいそうだな あと何日(いくつ)残ってるだろう 数えたくない とりあえずなんとかしなきゃ 気付けばもう3時 皆寝ている やりたいことなんか何一つ無いさ 無いはずさ ええと 何から試そう 愛想笑いが特技なの やる気が出ないな 「なりたいものが何も無いんだよ」 言い聞かせている 展望の無いパズルを組み立てながら 今日の為 明日を見捨てていくんだよ どうせ待っていれば「未来」になるさ ただ そこに僕のいる場所は無いんだろうね その前になんとかしなきゃ とりあえず 夜のうちに寝ろ
13.
キーウィ 04:15
見上げることにも慣れてきた 遠く離れ どれくらいだろう 重ねた手を翳してみた 夢見ていた日々は重すぎて 伸ばした手は届かなくて 今はこんなにも遠く 帰らぬ空を嘆く時には 誰の目にも触れないよう隠れ か細い声を押し殺し 泣いたよ もう見えなくていい 見たくはない 何も知りたくないから 暗闇の世界にも慣れて 寂しい気持ちは麻痺した それなのに 震えていた 不安だけが生きていた ねえ、ここに居てもいいの? 答えは無いことなら 知っていた 手探りだけど 歩き始めた まだ僕には上手く出来ないけど 躓いては足を止める度に また 重ねた手の隙間から覗いた青空を呪った 帰らぬ空を嘆くだけでも 明日は来る 終わりへと近づく 臆病だから失いたくなくて ただ 腰を据えたこの世界が長く続くよう願った 羽を広げて飛び立つことを 忘れ去ってどれくらいだろう でも 重ねた手を翳したりは もうしない 走る術を知ることが出来たから 見上げるのも今は怖くないよ ……さすがにそれは強がりだけど 今ここで僕が掴んだ物 ぎゅっと抱きしめているよ 帰らぬ空を嘆くだけじゃない
14.
水も無く 当ても無く どこへ行くのだろう その花は枯れないで咲き続けていた 「無駄じゃない?」 問いかける声は萎れている 当ても無く 明日も無く 不幸自慢だけ 今日も終わりそう 残り僅か 一人 取り残されたままで 昨日と同じ 時に恨めしく思い 今は憎らしく見えて マリー 存在しているのなら せめて明日を祈らせて ハブクエッション ノーアンサー 一人センチメンタル 馬鹿らしく思えてもその程度なので 水も無く 当ても無く どこへ行くのだろう 捨ててきた自尊心も何故か手の中 今日も終わる時 心に決め 起きてまた言い訳考え 昨日と同じ 何故か誇らしく思い そして愚かしく見えて マリー 居なくてもいいから せめて今を祈らせて もう手遅れになって気づく ちゃんと処理できたはずなのに 繰り返して悔やんで そしてまた蕾を携えて 水も無く 当ても無く 水も無く咲いている キレイじゃなくても 伸ばす根は探している いつか見つける そんな不器用さ 分かっている 触れた手で世界は色付く 昨日と同じ いつも愚かしく思い いつも誇らしく思う そんな自分と出会えるかな せめて今は祈らせて いつか 素晴らしく見える 過去として変わるのかな ちょっと淋しい気もするけど 本音は隠しておくよ
15.
気楽な道を選んだら 後悔して 茨の道を選んだら 投げ出してる "羽ばたくのは難しいぞ 飛び出せ若者" カレンダーをめくる事が日増しに怖くなり 大人になりたいって ずっと思ってたよ 昔は 今更言い出せないよ 戻りたいよ 昔に 記憶に一筆走らせ 改竄して 作った光に手を触れ 今を生きる "決めた道を自分の手で遮る馬鹿者" お願いだよ太陽さん 今日ぐらい休んでね 子供に戻りたいなんて願ってるよ 最近 「戻ってどうする?」なんて聞かないでよ それでも明日に追われ 疲れては溜息 描いた思い出だけが輝いてる 今でも 本当の形さえ見失うほどに 今 「大人になりたい」ってずっと夢見た日々が蘇る 頭の中 浮かべた色 記憶に上塗り "今"がもっと色褪せてく モノクロに近づく 目の前 光はきっとそこにある 今でも 触れるか 蓋をするかは 選択肢で 後ろで何かが強く袖口を引いても 羽ばたく方法は ちゃんと覚えている 今でも
16.
午後の風に吹かれて 飛ばしていく坂道 景色の先の明日なんて 思い出したくも無い 慣れた街を抜け出し 新しさを探した 手の甲に記された文字は 昔の自分の声 見渡す限りの景色に 一筆「×」をつけてみたい 今日だけの滲んだ写真 いつまでも強く握って 僕の居る場所はどこだ 片手の地図はここを指すよ 平坦に見える道も ふらついて仕方ない 抜け出た知らない駅 横を上る坂道 目を逸らして通り過ぎていく 視線が合わないように そうしてここまで逃げてきた 臆病な僕の年表が 今日という日を書き加え 完成へ少し近づく 僕の足跡はどこだ 見つけた事実見ないふりで どれだけ強く握れど ブレーキは動かない どこへ行くのだろう どこへ行けばいい? 進むのをためらうほどの 行き止まりの数 まだ時間は十分にある なんて いつまで言えるのかな まだ まださ ようやく上りとじゃあねで しばらく下りが続きそう 繰り返しに身を委ねて 足跡と向き合える日は来るかな 僕の行く道はどこだ うわべの地図じゃアテにならない 小道を求めてみても 目印は逃さない もう少し背伸びをすれば 隣町も抜け出しそうで ああ それは明日にするよ 焦って仕損じるな どこへ行くのだろう わからないけれど 東の空の隅っこに星を見つけたよ

about

Not Greatest Hits『ベストではない』
01. 澱めないや
02. よみがえる
03. かなしい
04. エレクトリック・ゴーストダンス
05. カランコエ
06. Q[“When your bird is broken”]
07. コンサマトリーによろしく
08. 水と醴とサイレント
09. ユーブイ
10. ネビエクライド
11. ブラックマイン
12. 蜀犬吠日
13. キーウィ
14. マリーゴールド
15. タイムイズモネー(Time is “Monet")
16. 風によせて

credits

released November 29, 2015

Produced by Lopnur
All Lyrics, Music, Programming, Artwork by rokugatsu
lopnur0126.tumblr.com
twitter.com/rokugatsu

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